フリーランス支援のプロが教えるフリーランスのデメリットや危険性

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フリラボでは決してフリーランスが成功やゴールだと思って情報を発信していません。

情報商材やスクールをやっている企業であればそのようにオススメしてくることもあるかもしれませんが、人それぞれ合う合わないことも当然あります。

この記事ではフリーランスが自由を対価にどのようなリスク・デメリット・危険性・落とし穴があるのか詳しく解説します。

【この記事を書いた人】
フリーランス・クリエイターの駆け込み寺
Creative Universe Inc CEO
クリエイター祭り主催
樫本祐輝(カッシー@strive
1985年生まれ 岡山出身大阪在住 Web制作会社→フリーランスWebデザイナー→ゲーム開発会社→マーケティング会社→NPO法人→再びフリーランス→フリーランス・クリエイター支援や法人向けコンサルティングで法人化。2012年よりフリーランスセミナーを大阪・東京にて開催中、2013年にフリーランス・クリエイターギルド「TheCreative」を立ち上げ現在90人規模に。フリーランス・クリエイター支援に本格的に力を入れるため2017年に法人化。「#クリエイター祭り」など様々なイベントを開催する。家庭も大事にしずっと専業主婦の妻と3児のパパ。詳しいプロフィールはコチラ

お金の感覚のズレ

まず第一にお金の感覚がついてこない方が多いです。
会社員で額面20万と、個人で月商20万では全然意味が違います。

月20万円もあれば食べていけるかなと思うかもしれませんが、個人の場合そこから年金、健康保険、自分の仕事への投資などしていかなければなりません。新しいパソコンや有料ソフト、資料など様々なものが経費として必要になります。

会社員のときは「手取りをどう使うか?」を考えますが、フリーランスになると「この事業のお金から次の売上に繋がるもののは何か?」を考える流れになります。つまり「投資」の感覚が必要になるのですが、この感覚を身につけるまでなかなか苦労します。

フリラボでは会社員時代の1.5〜2倍程度の数字を売上目標を水準にすることをオススメします。また、将来組織化、法人化を目指す方は3倍ぐらいを目安にすると良いでしょう。

収入が不安定

おそらく検索して一番出てくるフリーランスのデメリットはこちらじゃないでしょうか?
収入が安定してた会社員からこの働き方に切り替わるのはとても勇気が必要です。

お金の感覚に続きますが、一件ずつオーダーメイドで仕事をしていると当然ですが数カ月先の予定や売上見込などは計画が立ちません。

この収入が不安定という波をフリーランスになると超え続けなければならないのです。実際経験した自分がいうのもあれですがなかなか大変です。

毎日刺激的なことをやりたいという方は楽しいですが、家庭を持つ人が挑戦しにくい理由の一つでもあります。

仕事に集中していると営業できない、営業してると仕事が進まない。
先の予定は分からないのにと不安でいっぱいになりますので、定期契約な仕事を受注するなど工夫が必要です。

孤独感

仕事によってはずっと家にこもりっきり、人とのやり取りはビデオ会議や電話のみというような生活をすると病む方もいらっしゃいます。実際筆者もご飯以外3ヶ月ほどこもっていたことがありますが、健康面でも精神面でもいろいろ削られました。

一人で悩みがちな方や、他の人がどうしているのか気になる方はおそらく在宅ワークは苦労するでしょう。

だからこそ有料サロンに参加したり、コワーキングスペースを借りたり、常駐の仕事を入れるなど定期的に人と繋がれる場所を持つことをオススメします。

逆に会社員時代に社内で孤立感を感じていた人は、いろいろな会社と仕事したりできてフリーランスのほうが孤独を感じないという方もいらっしゃいます。

自己管理能力が問われる

会社員と違い、フリーランスには徹底的に自己管理能力が問われます。
当然ですが、仕事が終わったら請求書を出すまで振込はありませんし、確定申告して自分で税金を収めないといけないなど会社員時代と違い自分でやることはたくさんあります。

毎日365日、どこで誰と仕事するのかすべて自由。
ゆえにフリーランスは毎日たくさんの決断をし続けることになります。

これが人によっては逆に辛いという方が一定数いらっしゃいます。

一見自由で良さそうに見えるフリーランスも、実際になってみると考えることが多すぎて大変。悩む時間すら無いと苦労して会社員に戻る方も珍しくありません。

  • 仕事にこだわってると単価が安くなりすぎて厳しくなった。
  • 営業してるけど仕事が手に入らない。
  • 遊ぶ予定入れたいけど仕事が忙しすぎて暇がない。
  • 仕事が忙しくて学習したり投資する時間がない。

これらすべて自分の意志決定の結果であり、人のせいにできず、尻を拭くのも自分自身です。

フリーランスで長続きする方は、このように自己管理能力があり、意思決定がスムーズな方が多いため優秀な人ほど返事が早い、仕事が早いという印象を持ちます。

一人で何でもこなす能力

会社員のときは自分の担当をこなせばよくても、フリーランスになると事業に関する一通りの流れをこなす必要があります。

クリエイターの例)
・営業ツールづくり(名刺やポートフォリオ)
・営業
・見積り
・ディレクション
・制作
・帳簿・経理
・請求
・確定申告

フリーランスになる場合何かしらの専門スキルを持つ方が多いですが、その専門の仕事に注力したくても営業・制作・経理など数多くのタスクをこなす必要があり、集中できる時間が夜中になってしまったりします。

これらをフリーランスで分業していくためには税理士にお願いする、営業代行にお願いするなど外注費が必要なので、それなりに稼ぎが必要となります。

個人の限界

フリーランスを目指す方には「一人でどこまでできるか?」と挑戦したくて独立する方もします。

しかし、組織と違いフリーランスとして個人の限界は意外と早く頭打ちがきます。
男性でクリエイティブ系の制作であれば多くの方は頑張っても800〜1000万ぐらいです。(それでも十分かと思うかもしれませんがその分税金も上がるので実際幸せの体感値としては低いです。)

このまま一人でやっていくか、より自分の専門に集中するために組織を作るもしくは所属するか判断が必要となってきます。

社会的信用が低い

近年マシにはなりましたが、それでもフリーランス(個人事業主)は信用は低いです。

実際筆者も外注費なしで当時売上が700万を超えていたにもかかわらず、近所の銀行の自動車ローンの審査に落ちました。

社会的な信用が引くということは次のようなデメリットがあります。

  • クレジットカードや不動産など審査に弱い
  • 大手企業からの仕事の発注にストップがかかることがある
  • 不動産の大家さんなど支払いを求める側として不安要素になる
  • 住宅ローンなど高額なローンは厳しめで、金利の高いローンしか選べない

また仕事の面においても、個人に依頼して飛ばれた(連絡がつかない、廃業した等)場合、データが見つからないとか誰も分かる人がいないとか責任面で法人からは嫌われます。そのためフリーランスに3桁を超える案件は振りにくいのが現状です。

将来もらえる年金が少ない

あまり独立する方に知られていないのが、個人事業主は将来もらえる年金が少ないことです。

国民年金の平均受取額は、月額55,244円と(平成27年度国民年金の老齢年金 参考:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/H27.pdf)とても老後暮らしていける金額ではありません。

そのため老後の積立をしたり、法人化して厚生年金に切り替えたりと老後に対する備えが必要になります。

理想で言えば何かしら事業で食べていけることですが、年齢が増すにつれ20代〜40代が中心の企業担当者からは煙たがられる傾向にあるので今と同じ働き方が出来るとは限りません。

講師業や事業主など年相応の働き方が求められるので老後どうしていくか?計画を考えていく必要があります。

それらを超えてでも意思決定の自由さが必要か?

フリーランスのデメリットを紹介させていただきました。
振り返ってみるとこんな正気じゃない働き方よくぞ選べるなと言う方はそのまま会社員でも良いと思います。

しかし、それらを超えてでも好きな時間・場所・人と仕事がしたい。
いつでも昼寝したい。家族と過ごす時間を少しでも多くしたい。
そういった理想を叶えたいと思ったのであればたくさんのデメリットの代わりに手に入る自由さはプライスレスな価値があります。

近年であればライフスタイル重視として、稼ぎが少なくてもいいから自宅で仕事したい。子供が小さいから家で仕事したい、パートの代わりにフリーで仕事したいなどビジネス的なメリット以外の理由で選ぶことも多い傾向にもあります

多くの方はずっとフリーランスとは限りません。
一時期だけフリーランスという自由さを持つことで自分の限界を知り、可能性を知り、より理想的な道を見つけて進んでいく。そういった可能性を広げるための期間としてフリーランスになるというの選択肢もあるとぜひ知っておいてください。


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