年々個人での活動の幅が広がりつつある現代において、SNSなど個人のブランディングの重要性が増してきました。ライバルが多い中で選んでもらう理由や何において信用を持っているのか判断してもらう事が多い時代になりました。
「パーソナルブランディング」
「セルフブランディング」
「個人ブランディング」
といった個人向けのブランディングの名称は様々ですが、フリラボではフリーランスでも「PI(パーソナルアイデンティティ)」と持つことをオススメしたいです。誰か有名な人が言い出したとかではない造語ですが、軸を定義していくという意味でブランディングという用語よりもこちらを推奨します。
動画で学ぶ「ブランディングの大事さ」
フリーランスのブランディングについて紹介する動画を撮りました。口コミされること、依頼したいと思われることの大事さを紹介しています。
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個人でビジネスをする人にも「軸」が必要になってきた
ブランディングと聞くと印象をよくするイメージが強いですが、外見を考えるためにも内面の深さが重要となります。
現在フリーランス・副業でも個人で仕事をし、SNSで情報発信したりする時代だからこそ誰なのか?どんな人なのか?人に選んでもらうからこそ、その人が目指す目的が明快に分かる必要性がでてきました。
しかし、軸と言っても単なる判断軸を持てば良いというほど簡単な話でもありません。人は忘れたり誘惑に負けたり、勘違いされたりと優柔不断な生き物です。だからこそ自分の考えを一度「整理」し自分が理想とする方向に促されるための判断軸を保つ必要があります。
人に紹介してもらう際にも「結局この人は何がしたい人なのか?」が分かるほうが紹介しやすいのは間違いありません。
よくフリラボが主催するセミナーでは「あなたが人生で一番美味しかった幕の内弁当を思い出せますか?」と聞きます。美味しかったカレー屋、焼き肉など何か強みを明確なものは覚えれますが、何かしらインパクトを残せないと記憶から忘れられてしまいます。
企業の「CI」のように個人にも「PI」が必要な時代へ
企業のブランディングでは「CI(corporation identity/コーポレートアイデンティティ)」と呼ばれるものがあります。企業の考え方や方針などを統一したツールとしてまとめることで社会と企業の関わり方をデザインし、また組織としても共通の認識を持ち、判断軸を持たせることで目指すべき方向性にエネルギーを集約させることができます。
「企業 CI」と検索すれば参考になる様々な事例がでてくるでぜひ見てください。
私がCIを知ったのは「PAOS」と呼ばれるアジアCIの父とも呼ばれる中西元男先生の存在を知ったことがキッカケでした。
数々のフリーランスやクリエイターを支援する中でCIのように個人でも土台の設計の重要さを痛感してきました。
企業と同じように世界観、独自性、展望などを分かりやすく統一したメッセージとして社会に発信することで自らの価値を高めていくことが「PI(personal identity/パーソナルアイデンティティ)」としてフリラボでは広めていきたいと思います。
またこの記事ではこのPIを考える上で設計に最低限必要な要素
・理念
・ビジョン
・SNSなどのアイコン
など紹介していきたいと思います。(のちほどコンテンツ追加していく予定です)
CIの3要素をPIに置き換えると?
CIでは3つの要素があります。
MI:理念の統一
BI:行動の統一
VI:表現の統一
これをPIに置き換えるのであれば
MI:どんな考え方をし、どんなビジョンを持っているか?
BI:今どんな行動をしていて今後どのようなステップを踏んでいくか?
VI:制作物、SNSのアイコンやWebサイトなど雰囲気の統一ができているか?
と考えれるでしょう。
フリーランスでも理念を持とう
フリラボが主催するフリーランスギルドでも「理念」を持つことを推奨しています。CIやPIを考える上でもその企業・個人が最終的にどういうゴールを目指しているのか?という遠い着地点のデザインが必要です。
仕事は選ばなければ多くの選択肢があります。
自分の理想が叶うための仕事や取引先は?理想の働き方は?など理想を追求し続けるためには知見を貯めるための判断軸が必要となります。
フリーランスの場合、気がつけば安い・早い・そこそこな企業にとって都合がいいだけのフリーランスという状況に陥る方も珍しくありません。仕事は忙しく頑張っているのに将来性が見えずしんどい状況なのは本当に見てて切ないものがあります。
また、理念を持ち発信することで「応援したい」というファンを募れます。仕事以外のチャンスも生まれ、それがまた次のファンやお客さんに繋がっていきます。
また、今の情報化社会では自らの色を明確にすることで、ニッチなジャンルでも見つけてもらえることができる恩恵もあります。
理念を持つことによって自分がどうすれば幸せなのか?誰に相手にしてほしいのか?どういう話をしてほしいのか?などなど周りの見え方も大きく変わってくるでしょう。
フリーランスにとってのビジョンとは?徹底的に未来を考よう
フリーランスにとってビジョンとはなんでしょうか?
自分の業界を変えたい、お客さんを良くしたい面もありますし、一方で個人の幸せとして収入、居場所、家庭なども関係してきます。
ビジョンとは「到達したい未来の景色」です。
- どんな人と仕事したいか?
- どんな仕事や家庭のパートナーに恵まれたいか?
- 朝起きて夜までにどんなふうに過ごすのか?
- どんな仕事をこなしているか?
- どんな壁がそれを実現するのに邪魔しているのか?
- 今、実際に実現に向けたアクションを起こしているか?
- 周りからどんなふうに思われたいか?
これらの質問に常に自問自答していけば、自分がどういうビジョンを目指したいか見えてくると思います。ビジョンを考えるためにはとにかく未来を考えることが大事です。
あれこれ考えすぎてまとまらない人は、自分の人生の企画書としてまとめることをオススメしたいです。
あなたは飲食店に例えたら何?アウトプットの統一感
可能であればブログ、X(Twitter)、Facebookのアイコンの統一したいところ。
アイコンなどはいきなり変えると誰かわからなくなるケースなどもありますので注意が必要です。印象を変えるのであればアイコンだけじゃなくWebや仕事内容などたくさんのものを一気に変更して「変化」をアピールする方法もありますが、SNSのアイコンなどは徐々に変化することをオススメします。
特にクリエイターなどビジュアル面に関する仕事であれば制作物の雰囲気の統一感や方向性などは特に重要です。
飲食店に例えると分かりやすいですが
- 高級な時価なお店
- 安く早く回転数重視なファーストフード
- 食べたいものを手軽に作ってくれる食堂
- 立ち食いステーキなど特化型
- 食べ放題など自由さを売りにお店
- 儲かりはしないけどひっそり隠れ家的なお店
などなど自分の仕事の仕方がどういう印象なのか意識が必要です。
もしあなたが何かに精通したプロ感を出したいと考えているのに、実績は何でもありで低単価な居酒屋のメニューみたいな状態であれば考え直さなければなりません。
システムやコンサルなど見た目よりもノウハウや数値的な実績などが問われるケースであれば目標達成に対する担保となるものを発信する必要性があるでしょう。
個人版のVIとしてアウトプットの統一を意識する上で下記をチェックしてみてください!
- SNSのアイコンやカバーの統一感
- 印象と発言の統一感
- よく使うカラー(RGB/CYMK)の指定
- よく使う写真
- 顧客が求めていることと自分のアウトプットの一致(高級or親しみやすい等)
- 印象が競合と差別化できているか、かぶっている人がいないか
- ロゴやサイトのデザイン
一つ一つの発言もあなたのブランディングに繋がる
個人の時代だからこそ発言にも気をつけましょう。
当然ですが誰かの一方的な批判や客観的な情報のないネガティブな発言などは品性を欠きます。聞く分には面白いかもしれませんが当事者としては一緒に仕事をして外部にそんなことを言われたらたまったものではありません。
リスクを減らすためフリーランス立ち上げでアルバイトと併用される方もいますが、発注者にとってその情報はプロにお願いしてる印象としてはよくありません。同業者から見ると「本業で食べていけてない人」扱いされてしまいますので注意が必要です。
他にもずっと「○○したい」発言が定期的に続くのもよろしくありません。時間の管理ができない、成長して自分に投資できない人という印象を与えます。
どうせマイナスなことを発信するぐらいであれば、ターゲットや同業者など自分に注目してくれてる人に向けて有益なこと、学びになることなど発信して信頼を積み上げていきましょう!
個人だとファッションも一つのブランド要素
フリーランスであれば会ったときの印象も一つの重要な要素です。
先進的な印象を与えるのあればApple製品を使いこなしてるとか、アート系の活動してたら個性的やモード系の格好してる。シンプルですがそれゆえに影響は大きいです。
しっかりしたスーツで革製品もって賢そう、頭の計算早そうという感じだったり、首にストール巻いてディレクター感だしたりと印象というのはとても大事です。
本当に大事な選択を続けられるように
フリーランスは全て自分で判断できる立場だからこそ、その判断の積み重ねが収入やワークスタイルなどの結果になります。自らの判断がすべての結果につながる自己責任な働き方という自覚を持ちましょう。人や外部のせいにしていたら問題を解決していけません。
自分がどうして独立したのか?フリーランスになりたいのか?
改めてその意味を忘れず、理想に向かっていくために社会に対してどのようなリターンを返していくのかなどをPIとしてまとめてブランディングしていくことで少しずつ理想が叶っていくでしょう。
軸を作るほどの自己分析は大変ですが、それでもちゃんとお客さんの期待に答えるためにも積み上げていける軸を持ちたいですね。