フリーランスというのはある意味サバイバルをし続ける必要がある生き方です。多くのフリーランスは仕事を請け負ってこなす働き方をしているでしょう。だからこそフリーランスとして行きていくために必要なのは、
- 人に仕事を紹介してもらうこと
- ネットで見つけて問い合わせをもらえること
- 依頼がずっとリピートで続くこと
などが重要になってきます。この辺を実現すると「営業なしで回るフリーランス」「口コミだけで9割の仕事獲得」みたいな状態が出来上がります。仕事が無い無いと困ってる人はこの記事を読んで改めて自分の活動を見直してみましょう!
フリーランスの相談をしていく中で「あー勿体ない、スキルはそれなりにあるのに人に紹介しにくい」と感じる人は結構多く、紹介されるために必要な要素についてご紹介したいと思います。
【この記事を書いた人】
フリーランス・クリエイターの駆け込み寺
株式会社クリエイティブユニバース
樫本祐輝(カッシー@strive)
1985年生まれ 岡山出身大阪在住 フリーランス歴14年&独立支援歴10年。Web制作会社→フリーランスWebデザイナー→ゲーム開発会社→マーケティング会社→NPO法人→フリーランス・クリエイター支援や法人向けコンサルティングで起業・法人化。UI/UXデザインや中小企業のDX支援を手掛ける。2012年よりフリーランスセミナーを大阪・東京にて開催。2013年から続く招待制クリエイターギルド「THE CREATIVE」(有料)。Adobeを始めとする様々な企業と共にクリエイター向け交流イベント「#クリエイター祭り」。家庭も大事にしずっと専業主婦の妻と3児のパパ。これまでお会いしてきたフリーランスは1,000人以上。詳しいプロフィールはコチラ
動画で売れっ子になる方法を解説
口コミで仕事が9割やってくる人の特徴を解説しました。
自分の口コミ・紹介のされ方を設計しよう
人に紹介される方というのは決して簡単な行為ではありません。
それなりの信頼や相手とのマッチング度などが問われます。そのため大事なのは「まだ会ってない人にどれだけの信用があるか?」を伝えることができるかが重要です。そのためにどんな物が必要なのか考えてみましょう!決して全部必要なわけではありませんが揃ってるほど勝率は上がると思います。
専門性あるブランディングができている人
シンプルな方法の一つは「私は○○専門です」と言えるようになることです。仕事とのマッチング度が高いのであればこれほど安心しやすく紹介しやすいケース。
例)
- 人物専門のカメラマンです。
- 和風デザイン専門のWebデザイナーです。
- 飲食系に強いグラフィックデザイナーです。
- BtoBに強いWebデザイナーです。
- コスメ(化粧品)のSEOに強いマーケッターです。
- アニメ系の仕事ができるアートディレクターです。
他業種の立場になると非常に専門スキルの差は理解しにくいものです。だからこそ自分に来て欲しい仕事に合わせたブランディングが必要になります。
紹介される時に「○○をやっていて○○で○○な人」という感じで「○」にどんな言葉が入るか?一度考えてみましょう。
信頼して仕事を完遂できる安定感のある人
人の紹介は何もスキルや専門性の高さだけに限りません。紹介する以上ちゃんとビジネスを完遂できるかどうかの能力が問われます。
だからこそスキルだけでなく人としてのコミュニケーション能力や報告・連絡・相談ができるなどの要素も重要です。
具体的に言えば次のようなことができている人です。
- 返事が当日〜1日以内にある
- 電話に出る
- 納期を守る
- お金についてうやむやにしない
- ネガティブなことなど相手が不安・不快に思うことを言わない
- 相手の意見をちゃんと汲み取り相談・提案ができる
といった要素をカバーできるかどうかです。
返事が無いなどは論外ですし、SNSでネガティブなことや人に不快にしたり、誰かを罵倒する発言をする人は基本的にビジネス的にアウトです。
基本仕事は守秘義務ですし、その人と仕事するともしかしたらこちらに否がないにも関わらず悪い意見をばらまかれたりすると溜まったものではありません。また、そのような様子を見ると我慢できない感情的な人という印象がついてしまうのであまり喜ばれません。
何年か前は仕事をしている企業担当者などはSNSを見ないとも言われていましたが、これから現役な20代〜40代でSNSの理解がある人がむしろ増えていくので信用を計るパラメーターとして見られることは珍しくないでしょう。口は災いの元です。
納期を守るなど当たり前過ぎることと感じるかもしれませんが、比較的人気のフリーランスは仕事が集中していて殿様商売になりがちです。それでも依頼したいという企業もいますが、中には実はそれほどスキルは求めてなく、納期や予定通りに進めたいほうが優先の企業もたくさんいます。
なので一定数発注側のクライアントには「ぼちぼちのスキルで良いのでスケジュール通りに進めれる納期を守って連絡付く人がいい」という層が一定数います。
ネット・SNSで自分を見つけてもらえる仕組みづくり
さて、ここまでリアルで紹介される内容でしたがここからはネットで「この人とかいいんじゃない?」ってURLを教えるみたいなシチュエーションで考えてみたいと思います。
検索してちゃんとでてくる
当たり前だろ?って思うかもしれませんがこれが本当にできてない人が多いんです。
特にWeb系の人でこれがちゃんと設計できてない人は異業種の人は専門家として見てくるので非常にまずい!
あれーどうやったらでてくるんだろーって悩ませるのは、「知りたい」という欲求が生まれたのにそれに返すことができないので、残念な要素になります。ここで出てこないと「本当にビジネスとして今もやっているのかな?」とか分からない不安が生まれます。
最近では「Googleability(ググラビリティ)」という言葉もあり、いかにググり見つけやすいかが問われます。まずサイトを見つけてもらえない限り紹介するものが無いので必要です。
実績がちゃんと載っている
フリーランスで下請けで仕事してると公開できない案件もあるでしょう。
でも、実績が載ってないサイトから依頼が来るほど世の中甘くありません。
実績が載ってないというのは飲食店に例えると商品イメージ無しみたいなのものです。そのため依頼した仕事がどのような感じになるのかイメージができないのです。
間違えてほしくないのは決して数が多い必要があるわけではありません。大事なのはその人の強みやスキルのアウトプットがどうなるのかイメージがつくので安心して仕事を依頼してお金を払いたいだけなのです。
コレに関してはフリラボとしては表に出せる実績はタダ同然でもやって欲しいと考えています。なぜなら仕事にもある程度ランクがあり、最初にある印象がそのまま次の仕事につながるからです。
A.お金になる格安バナーデザインの仕事。
B.お金にならないけど、お店のトータルブランディングした仕事。
単純ですが最初の実績が上記であればその後に来る仕事の印象が大きく違うことがわかります。それほど最初においておく実績というのは重要なのです。
会いたくなるプロフィール
スキルも実績もない!それでもという人はせめてやって欲しいのは魅力的なプロフィールづくりです。せめて面白い人間であって欲しいです。
この人に会うとなった時、その場だけで得られる情報量には限りがあります。だからこそ事前にプロフィールを読んでもらうなどして興味を持ってもらったり、事前情報として知っておいてもらうことでスムーズだったりしますがわりかしプロフィールをしっかり書いてる方は少ないです。
- どうしてその仕事をしているのか?
- どういう経歴で今に至るか?
- どんなことが好きなのか?
- これから何を目指しているのか?
- 何を大事に仕事をしているのか?
- どんなスキルを持っているのか?
- 尊敬している人は誰か?
- 今注目していることはなにか?
と、このように言えることはたくさんあります。
特に大事なのは「何が好きか?」「何を目指しているか?」といった項目です。これがマッチしている人・企業からすると会う理由としてはこれ以上ありません。
理念・ビジョン・ミッションなど少し恥ずかしい要素と感じるかもしれませんが、それだけ自分の色を出すとより自分とマッチング度の高い人や企業に出会えるのでこれらを持ち、発信することは重要です。
まとめ
全体的に口コミされる、したくなる人の共通することは
- 自分の強みはなにか?
- 人と違う部分はなにか?
- 仕事をこなす上で問題がないか?
- 人として接していて気持ちいい、スムーズか?
といった部分が大事なのが伝わると幸いです。
特に自分の強みに関してはフリーランスとしてやっていく以上向き合い続けないといけないものです。この強みによってあなたに来る仕事や集まる人は変わってくるからこそ何を強みとするか、よく考える必要があります。
強みを考える上で大事なのは「自分ができること」で考えるのではなく、理想のためには「どんな強みを自分で作るべきか?」で考える必要があります。
この強みが明確かつ理想に合うフリーランスの人は、依頼されればされるほど楽しく、お金を稼ぎ、次のお客さんが口コミで生まれるというリピートになります。
見つけたり考えたりするには様々なことに挑戦したりと時間がかかったり、徹底的な自己分析が必要かもしれませんがそれをするだけの価値はあると思います。
ぜひとも素敵なフリーランスライフを実現するためにも時間をかけて人に紹介してもらえる強み・ブランディングを心がけましょう。