
「エンジニアって一体どんな働き方があるの?」
「今勉強しているプログラミングがどこで使えるかわからない、、、」
「どの職業が自分には向いてるのかな・・?」
IT業界は人手不足・・・なんて言われていますが、いざ目指そうとしてもエンジニアやプログラマーって実際どんな仕事なのか分かりにくいですよね。なので今回はエンジニアの職業をまとめました。
・どんな働き方をするのか?
・必要な技術はなにか?
・フリーランスとして働くことも可能なのか?
これを読むと、エンジニアの中であなたがどんな働き方をしたいかが見つかるでしょう。
それでは、全部で9つエンジニアの職業をご紹介していきます。
【この記事を書いた人】
ライター 中川達貴
理念「夢中で溢れる未来へ」
システムエンジニア(SE)
主に必要な技術
プロジェクトマネジメント、設計、調整力
フリーランスになりやすさ
職業紹介
システムエンジニア(SE)と聞くとバリバリプログラムが書けそうなイメージがありますが、システムエンジニアは基本的にプログラミングをしません。(できる場合もありますが、実際世の中が思ってる以上にプログラミングできない方は多いです。)
システム開発をする工程の中でどんな機能を持った何を開発するか。クライアントと打ち合わせをして何のプログラミングが必要になるかを設計していくのが主な仕事です。コードを書くよりも仕事の設計やマネージメントなどプロジェクト達成に向けた業務などが多く占めます。
クライアントが要求していることを理解し、要素分解してエンジニアがどう実現していけるかをコミュニケーションを取ることが必要です。
フリーランスについて
システムエンジニアは一般的にシステム開発において上流工程にあたります。
そのため、フリーランスのシステムエンジニアとして独立する人はいきなりフリーランスになるのではなく、会社員としてシステムエンジニアを5年以上経験している人が多いです。
比較的規模も大きく、お客さんと密にコミュニケーションをとる必要があるため在宅で働けるものは少なく多くは出向/常駐の仕事が多い印象です。
フリーランスの場合は一人で営業、設計、実装までこなすオールラウンダーな総合的な働き方になるため、依頼者の課題解決に必要な幅広い知識が必要です。
Webエンジニア
主に必要な技術
PHPやRubyなど。データベース・サーバー知識など
フリーランスになりやすさ
職業紹介
いま需要が増えている代表格です。WebエンジニアとはWebサイトやWebサービスの設計・開発・運用・保守を主に行う職業です。
プログラミングを使って、ウェブサイトやスマホサイト上で動作する機能の開発やWebサービスの提供に必要なITシステム、アプリケーションなどの設計、開発も行います。
開発において全体に関わることが多いため、下記にある「フロントエンドエンジニア」や、一般ユーザーから見えないデータベースやサーバーに関わる部分を開発したりする「バックエンドエンジニア」のスキルや知識を両方兼ね備えたマルチプレイヤーが多いです。
フリーランスについて
フリーランスのWebエンジニアとして活動していくには実務経験がほぼ必須になります。何かしらのシステムの開発・運用経験などは必ず問われるでしょう。
未経験だと会社で実務経験を積み、それからフリーランスとして活動するのが無難です。スキルを身につけたあとは最初単価が安くても実績を獲得することを最優先に進めていきましょう。
一部少数ですが自分でサービスを立ち上げ、そのグロース経験を持って実務ができる猛者もいます。
フロントエンドエンジニア
主に必要な技術
HTML、CSS、JavaScriptやWordPress、Vue.js/React.js/Anglar.jsなど
フリーランスになりやすさ
職業紹介
フロントエンドエンジニアとはユーザーがWebサイトなどで画面越しに触れる部分の設計や構築を行う職業です。普通にWebサイトを構築するWebコーダーの上位職とも言える職業です。
Webデザイナーが作ったデザインをブラウザ上で再現し、表示させたりします。Web業界は流行の移り変わりが激しいため、常に最新の技術を手に入れ使っていくことが必要です。
Web関係の仕事は増えており、技術力だけではなくデザイン性やユーザビリティなども問われる職業です。
フリーランスについて
フロントエンドエンドエンジニアは比較的短期で身につけるスキルが多く、また案件の量が小規模かつ豊富なためフリーランスになりやすい職業であると言えます。
参入障壁が低いためこれから多くの人がフロントエンドエンジニアとなり、競合が増えていくことが予測されます。
フリーランスのスタート地点として仕事を受け、他の上位職を目指せるようにスキルを身につけていくのが良いでしょう。
最近ではReactNativeのようにフロントエンドエンジニアのスキルを生かしてアプリ開発などできる環境も増えつつあるのでまだまだ可能性のある職業と言えます。
スマホアプリエンジニア
主に必要な技術
iOS、Androidの開発知識。
フリーランスになりやすさ
職業紹介
スマホアプリエンジニアはソフトウェアに関して全般に関わる職業です。
開発業務だけを行うこともありますが、リリース後の保守や運用も携わることがあります。
アプリケーション全般を担うため、設計、開発、運用、保守など多くのスキルが必要になります。
iOS/Androidともにまだまだ技術的な進化が激しいため、常に時代に合わせて知識をアップデートしていく柔軟さが必要です。
フリーランスについて
現在スマホはほとんどの人に普及していて、アプリ開発の需要が非常に高いです。
しかし、まだまだアプリ開発を出来る人材が少ないため人手不足が現状です。身につけるスキルは多いですが、案件の量が豊富なためフリーランスとして活動しやすい職業だと言えます。
自分で個人アプリをリリースして収益を上げることができれば独立が非常に身近になります。
ゲームエンジニア
主に必要な技術
Unityなどゲームエンジンや3Dや音楽などマルチメディアな知識
フリーランスになりやすさ
職業紹介
ゲームエンジニアは主にオフライン専門、オンライン専門、最新テクノロジー専門と大きく3つの専門に分かれます。
現在はオフラインだけで完結するゲームは少なく、オンライン通信、最新テクノロジーの知識を身につけることはほぼ必須です。最新テクノロジーにはVR(=バーチャルリアリティ)なども含まれていて、将来性があります。
ゲーム開発はなんといっても当たるとデカいという夢があります。例えばマインクラフトは当初は個人開発でしたがマイクロソフトに買収されるときには25億ドル(日本円で約2680億円)の値段がついています。
フリーランスについて
コンシューマー向けゲーム(PSやNintendo Switchなど)は大手開発会社がメインになるので、フリーランスの場合は主にスマホゲームの市場がメインになってきます。
最近はゲーム開発を行うときUnityという2D/3Dゲーム開発環境が人気です。Unityはプログラミング言語無しでもわかりやすくゲームを作れるソフトです。この開発環境の普及により2D/3Dゲームやスマホゲーム開発の敷居がぐっと下がりました。
クオリティーの高いゲームを開発するときはUnityの知識とC#という比較的理解しやすい新しい言語が使われています。案件も少しずつ増えており、フリーランスとしても今注目されています。
AI(人工知能)エンジニア
主に必要な技術
PythonとAI関連のクラウドサーバー知識
フリーランスになりやすさ
不明 ※発展途上のため未知数
職業紹介
AIエンジニアは現在IT業界でも最新技術である人工知能の開発をしたり、AIに蓄積されたデータの分析・活用をする職業です。
仕事は主に「プログラミング系(機械学習などのエンジニア)」と「分析系(データサイエンティスト)」の2つがあります。
非常に専門性が高く、難易度は高いですが今後のIT業界を背負っていく重要な職業の一つとなっていくでしょう。
フリーランスについて
AIエンジニアのフリーランスに関してはまだ未知数である部分が大きいです。
最先端技術を使うことから、技術的な難易度は高いですがIoTや人工知能など職業自体の需要は高いのでフリーランスとして活動出来る日はそう遠くないかもしれません。
最近では人工知能が御社のデータを分析して自動化・・・といったコンサルティングも増えているので今後人手不足の日本においては人での代わりとして需要が高くなる可能性があります。
インフラエンジニア
主に必要な技術
サーバー、クラウド、ネットワーク、ルーター、セキュリティ
フリーランスになりやすさ
職業紹介
インフラエンジニアとはインターネットが当たり前になった今の世の中で誰もが円滑に安全に使えるようにITの基盤を整える職業です。
今目の前にある記事が読めるのも、インターネットが当たり前のように使えるのもインフラエンジニアがいるおかげです。インターネットは日常で欠かせないものなので今後も必要不可欠な職業です。
社内でのみ使えるインフラ(イントラネット)の開発や、問題なく業務が行えるネット環境を整えることや、離れたオフィス間でもセキュアに業務を行える環境づくりなど目立たないけど重要な仕事が多いです。
ネットワークに関する知識や、AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなど最新のプラットフォーム知識も必要です。
フリーランスについて
インフラエンジニアは必要性がかなり高い職業です。
しかし、企業の基幹システムやセキュリティーの部分も担うため問題が起こったとき対処する能力も必要なため未経験では難しいでしょう。
多くの実務経験を身につけながら最新の技術も常に身につける必要があるため難易度は高いですが、高収入なものも多いです。
セールスエンジニア
主に必要な技術
コミュニケーション、営業・提案力
フリーランスになりやすさ
職業紹介
ここまで開発がメインの職業が続きましたが、セールスエンジニアとは顧客に対してサービスを販売するだけでなく、導入後のサポートを行う職業。企業のサービスを販売するセールス力と技術的なエンジニアの知識を両方持ち合わせることが必要です。
顧客に直接販売するため実際サービスを顧客がどう受け取っているのか直接知ることが出来るのが大きな特徴です。
開発する力だけではなく、顧客への説明スキルや自社のサービスの深い知識や応用力など問われます。
フリーランスについて
基本は大手がメインになるため、フリーランスとして受けれる仕事の案件数はそこまで多くはありません。
どちらかといえばエバンジェリストや代理店的な立場でサービスを提供する企業(ベンダー)と共にサービスをどんな風に提供し、何の情報を得るかなど綿密な打ち合わせが必要です。
さらに顧客にもサービスの魅力を伝え、購入してもらう必要があるので非常に対人スキルとして営業・プレゼン力などが必要になります。
サーバーエンジニア
主に必要な技術
Linux、ネットワークの知識、AWSなどクラウドサーバー知識など、最近ではNode.js、 Go言語など
フリーランスになりやすさ
職業紹介
サーバーエンジニアとは、データなどを保管しコンピューター自体を運用するサーバーの構築やサーバーソフトの設定を行ったりすることだけでなく、管理保守もする職業です。上述したインフラエンジニアのサーバ特化型です。
クライアントから要望を聞きながら、自社向けなのか外向けなのかサービスの展開規模などに合わせてどのくらいの容量でどれくらいの通信速度を出すか設計し、構築します。ネットワーク関連の知識やデータベース系の言語も身につけておくことが必要です。
最近ではスマホゲームのように一時的に人気が集中しても規模がスケールして問題なく動作するような柔軟な仕組みを作れる必要があります。
ゲーム開発やAI(人工知能)などの需要とともに求められることが増えるでしょう。
フリーランスについて
ネットワークを扱っていく中でサーバーを構築することはどのIT事業にも必須になります。
したがって、今後も需要は高いでしょう。
フリーランスとしては、案件数は豊富なのですが、サーバーを常に管理する必要があるため会社に常駐しておく必要があるもや、個人では責任を背負えない規模感のものなどもあります。
人気のAWSなどは認定プログラムなども整備されています。
まとめ
気になるエンジニア職はありましたか?一様にエンジニアと言っても実際は働き方がたくさんあり、行うことも全く違います。
ただエンジニアになりたいではなく、エンジニアの中のどの職業を目指したいか目標を具体的にすることで必要な技術が分かり、やるべきことが明確になるため実現可能性が上がります。
もしもこれからエンジニアを目指すという方は、これから自分が「本当にやりたいこと」を見つけていきましょう。
これからプログラミングを勉強したい方はこちらのプログラミングサイトまとめ記事をご覧ください。