
フリーターとフリーランス。知ってる人には当たり前の違いも、身近にフリーランスの方が居なければどんな違いがあるのか具体的に知らない方も多いでしょう。
「どちらも自由そう・・・」
「どちらも社会的信用低そう・・・」
「フリーランスだけどフリーターみたいな人いるよね」
どちらも心配を感じる名前もあってか、ネット上ではフリーランスに対してこんな意見も見かけます・・・・
お父さん世代「(フリーランスが)結婚相手とかになるとちょっと考えちゃいますね」
— あべゆき@女性フリーランス代表 (@marucelo725) 2019年6月8日
女友達「フリーになりたいけど相手の親に結婚するまで会社辞めないでと言われて我慢してる」
もうフリーの私「だめだ死んだ」 pic.twitter.com/hm4rNIX8xg
それでも世の中は「正社員が正しい生き方してる社員」であるのかのようにいろんな場面で正社員有利、正社員礼賛なんだよなー。
— どこかのネクラ人事さん (@jinjinotweet) 2019年5月7日
フリーランスになる前にものすごく慌てて住宅ローン組んだ友達や、結婚相手の両親に挨拶に行った先輩を思い出す。
その人達はいまや正社員時代の何倍も稼いでいるのにね。 https://t.co/f8D9nc1FOs
「女が結婚相手に望む年収600万円は独身男の5.7%しかしない」という文章を見たんだが、この「女の望み」の中でフリーランスや中小企業経営者などは「安定してない」ということで対象外なんだろうから、そう考えると1~2%くらいしかいないんじゃなかろうか。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2013年5月6日
今の時代、倒産するリスクもあるためよほどの大企業じゃないと安心はできないのが正直な感想です。そのためあまりフリーランス万歳とまでは言うつもりはないですが、会社に頼らずフリーランスでやっていけるほどのスキルや経験などはあるに越したことないと思います。
フリーターとは?
まず簡単なフリーターから解説しましょう。
フリーターは学生を除く契約社員・契約職員・派遣社員(登録型派遣)・アルバイト・パートタイマーなどの非正規雇用などで生計を立てる働き方です。
いわゆる飲食店やコンビニで「時給1,000円」「日給12,000円」といった求人記事に応募し、時間給で働きます。
フリーターの良いところは融通が聞き、所詮バイトだからと責任も浅いことから手軽にお金を稼げることです。正直確実にお金がほしければ下手な副業するよりも普通にバイトしたほうが良いでしょう。副業で時給1000円を超すのは実際にやってみると至難の業です。
会社員のように週5フルタイム勤務という必要性も無いので何かしらやりたいことがあって、その時間を確保しながら最低限お金を稼ぐという方法に相性が良いです。週末だけ働く、朝だけ働く、時給が高い深夜だけ働くなどいろいろな選択肢をカスタマイズできるのは良いですね。
デメリットとしては融通がきく分保証は手厚くなく、また時給も3,000-5,000円みたいな高給な仕事はなかなか無いでしょう。
フリーランスとは?
フリーランスとは、個人で事業を営む「個人事業主」という業務形態でかつ個人を指します。企業と自由契約を行うため、時給で働くという概念ではなく、その仕事の進め方や完了の仕方などすべて相談・見積りして交渉した上で仕事を受け、納品することでお金をもらいます。
フリーターとの大きな違いとして金額は交渉で決まることが前提です。
フリーターと名前は似ていますが、フリーランスの語源は中世時代のイギリスにまで遡ります。19世紀、貴族が自分に中世を使った兵士だけでは足りないときにフリーランス(自由+槍騎兵)の兵士と契約したことから繋がっています。
この辺の語源や時代は背景を詳しく知りたい人はコチラの記事が詳しくてオススメです。
一般的なフリーランスになる手順としては
フリーランスというのは会社に属さず仕事をする人をさすので、まず会社を辞めます。
税務署に開業届を出し、自分が個人で仕事をしていることを税務署に対して届け出を出します。どのような事業をどの場所でしているのか「開業届」というのを提出します。
開業したら自ら仕事を獲得し、納品し、請求書を発行して振り込んでもらいます。そういったプロセスをこなして生活していきます。
フリーランスの大きな特徴として自分で確定申告が必要です。会社であれば事務の方がやってくれたり、アルバイトであれば源泉徴収として天引きされていましたが、フリーランスの場合は自分で確定申告して申告します。申告しなければ脱税になります。
といったプロセスをこなしていくのでフリーターとはぜんぜん違うことが分かります。
近年では、企業に働きながら個人のブランドで仕事を獲得する人もフリーランス又は週末フリーランスと表現するケースもあります。
近年ではクラウドソーシングなどマッチングサイトもありますが、専業としてフリーランスと、副業的なフリーランスと混同しないように気をつけましょう。
例として文字単価1円みたいな仕事で月30万稼ぐには考えたりリサーチする時間含めて当然30万文字となるのでかなりハードルが高いようにちゃんと生活していくためにはどういう仕事をするのか考える必要があります。
違いは相手に時間を売るのかスキルの売るのか?
簡単に表にすると下記のようになります。
フリーター | フリーランス(個人事業主) | |
---|---|---|
収入 | 雇い主が決める | 自分で決めて交渉する |
仕事 | 雇い主が用意する | 自分で営業して獲得する |
申告 | 雇い主が源泉徴収 | 税務署に確定申告 |
フリーランスとフリーターの違いは、フリーターは時間を借り売りするのに対してフリーランスは自分の専門スキルを売るため見積もりや交渉が発生することです。
フリーターは時給何円みたいな仕事に対して自分の時間を提供してお金を貰います。
一方でフリーランスは仕事ごとに交渉して自分の専門知識、かかる経費や時間などコストを計算し、適正な価格を相手に提案して仕事を獲得します。つまり交渉することがありきになります。
※もちろん一部例外で、予算が決まっていてそれができる人いませんか?という仕事の依頼の仕方もあります。
フリーランスになると自分で自由にカスタマイズして働くことになるのでその形態は千差万別です。
傭兵のように仕事を請け負う働き方からカフェなど併設して働く方法などその様々な種類をコチラで紹介しています。興味ある方は目指し方も書いてますのでご覧になってください。
フリーターからフリーランスになるにはどうすればいい?
現在フリーターの方がフリーランスになるためにはどうすればよいでしょうか?
それは、これまでルールが決まった仕事に自分を合わせていたと思いますが、自分の専門スキルなどを持ち、企業に売り込むことで値段も働き方も自分たちで決めれる仕事を獲得することです。
フリーターがどうして稼げないかと言えば、それは末端で責任が薄いからです。金額の高さというのは責任や期待の現れなので、楽さを求めるほど金額を上げるのは難しいでしょう。
フリーランスは自分の体一つで仕事の責任を持ってプロジェクトの完遂に向けて行動を起こしていきます。そこにおいてすべて自己責任なのがフリーランスです。
もしもフリーランスに興味がある方は次の記事を見ると良いでしょう。