
「新卒フリーランスってやっぱり大変なのかな・・・」
「新卒フリーランスでやっていける人はどんな共通点があるのかな」
「実際に就職せず働いている人の声を聞いてみたいな」
実際にどれぐらい新卒フリーランスって世の中にいるのか?
そしてその人達はどんな苦労や経験をしているのか?
自分が挑戦するのはちょっと怖いけど、知ってみたいと思いませんか?
この記事では、新卒フリーランスの体験談を失敗や厳しい現実編と、成功した編とフリラボが独自に集めてきたので紹介します。
【この記事を書いた人】
ライター 中川達貴
理念「夢中で溢れる未来へ」
新卒フリーランスの厳しさを教えてくれる失敗・苦労談
イラストレーターのカスダさん

大学卒業後、イラストレーター=フリーランスと勘違いしていしまい、無名で営業も知らないまま独立したことで苦労されたお話が書かれています。
学生の時の持っている知識やイメージだけで実際に独立して仕事するのがどれだけ難しいことか学ぶことができます。
カスダさんは
若き頃の失敗から計画と準備がどれだけ必要か学びました。
https://ksd-illust.com/new-graduates-freelance/
と感想を紹介しつつ、これからフリーランスを目指す方に向けて失敗しないために次の項目を紹介しています。
・複数の収入窓口の獲得
・複数の営業手法の確立
・フリーランスの保険や税金関係を学ぶ
・貯金目標350万円
https://ksd-illust.com/new-graduates-freelance/
これらを見ると分かるように、フリーランスも一つの「ビジネス」として考え、ちゃんと経営者の一人として考えて動く必要があります。
フリラボにも営業の記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
デザイナーのナツタビさん

デザインの専門学校に通うことなく、フリーランスのデザイナーとして独立するために大学在学中から努力し、新卒フリーランスになったお話が書かれています。
新卒フリーランス一年目の現実、大変さがまるで自分が体験したかのように鮮明にわかります。
ナツタビさんは大学在学中から準備し、仕事も受けていたそうですが、それでも新卒フリーランス一年目は大学の頃にしていた結婚式場のアルバイトよりも時給が安かったとか。
ナツタビさんはクライアントと自分の間にいた「プロデューサー」なる存在に報酬の持ち逃げをされ、責任の所在がわからず最終的に自分が報酬を一切もらえなかった経験から
「仕事」をすることに対して最低限の勉強をしようと思ったし、きちんとお金が発生する以上自分対しても発生する「責任」を意識するようになった
https://note.com/natsutabi/n/n34f753007028
と言われています。
フリーランスは組織ではないため、どんな問題が起こったとしてもすべての責任が自分個人にあるという覚悟を持つことが大切です。
これらを常に考える必要があるためフリーランスとして独立する上で経営力を身につけることが重要になります。
Webデザイナーのジョニーさん

学生時代は専門学校で四六時中デザインの勉強をして、その上で新卒フリーランスとして独立するも失敗した経験談が書かれています。
ジョニーさんは学生時代、現役フリーランスデザイナーをしている外部講師にデザインの才能を認めてもらい、フリーランスになることを決意します。
新卒フリーランスになってからは、毎日毎日営業を続けていきある程度の依頼をもらったそうですが、金銭の話を持ちかけると心象を悪くすることも多々あったそうです。
ジョニーさんは
金銭面の話をあらかじめはっきりさせておく交渉力が不可欠です。
https://sukoshiten.com/free-designer/
と言われています。
- どれくらい利益が必要なのか?
- いくらぐらいまでなら相手が払えるのか?
- 考えられるリスクは何があるのか?
- 他の仕事との兼ね合いは問題ないか?
フリーランスは個人であることからクライアントと自分の間で金銭面のやりとりも自分一人で行わなければなりません。
クリエイターは自分のスキルを磨くことに必死で、自分のスキルが優れていれば自然と稼げるものだと思いがちですが、スキルだけでなく自身の経営力を磨くことも必要であることがジョニーさんの実体験からもわかります。
フロントエンドエンジニアのチョロさん

フリーランスとして活動するも多額の借金を背負い、フリーランスを辞めることに至った経験談が書かれています。
チョロさんがフリーランスになった理由は
なんとなく、やってみたかったから
https://note.com/chorolling/n/n95e9ec797355
だそうです。
フリーランスになる上で下調べをあまりやっておらず、生活出来る収入を獲得することが出来なかったそうです。
何をどうすれば自分がフリーランスとして収益を上げることが出来、生活することが出来るのかしっかり調べ、計画を立てる重要性が分かります。
チョロさんは他に「スケジュール管理」や「交渉力の低さ」で苦労したそうです。
フリーランスは自由であるが故に自分のスケジュール管理も必要です。
したがって、自分を律することが出来るか?つまり「自己管理」ができるかどうかがフリーランスとして向いているかどうかの一つの指標になります。
過去にフリラボでもフリーランスの適正について記事を書いています。
やはり交渉力を上げるために経営力を身につけることは重要です。
ファシリテーター/編集者の杉山大樹さん

東大を卒業後、新卒フリーランスのファシリテーター・編集者となり活動し、フリーランスの活動も続けながら組織に属するに至った内容が書かれています。
杉山さんはフリーランスとして仕事は落ち着いたそうですが、自分が将来進む行き先を見失い悩まれました。
杉山さんは
一人で自由だからこそ、指針を失った
https://note.com/kegabaka_todai/n/n854df2852d53
なんでも自分で決められるのは、全て自分だけで責任をとること、と裏表でした。
と言われています。
フリーランスにとって「自由」と「責任」は表裏一体であるため、同時に実感した苦悩がわかります。
フリーランスは自由であることが魅力のひとつなのですが、自分で進む道をしっかり決めることが出来ないとこの自由さが逆に自分を悩ませる原因となります。
成功の秘訣は?新卒フリーランスの成功例
もちろん失敗や苦労話だけではありません。
新卒フリーランスについてポジティブな体験談をご紹介します。
Webライターのアヤカさん

大学4年生の頃ベンチャー企業から内定をもらっていたが、入社式の前にTwitterで新卒フリーランスとして働いている人を見たことをきっかけに新卒フリーランスとして働きはじめたお話が書かれています。
最初は在宅でライティングをしていたそうですが、それだけだと生活が厳しくその後は企業と業務委託契約を結び、3ヶ月間週5で出社していたそうです。いわゆるパラレルワーカー的な働き方ですね。
フリーランスとして活動しだすと自由さを追い求め、会社に出社する仕事を拒んでしまいそうですが、自分の生活を考え柔軟に行動することの大事さが分かります。
アヤカさんはフリーランスとして活動を始めてからもWebデザインの専門学校にも同時に通い、スキルを身につけていたそうです。
その後は週3で会社に出社しながら残り2日と土日を使いフリーランスとしても活動し、生計を立てているそうです。
自分の生活を考えて柔軟に行動し、週7日働き続けたり、自身が成長することにも重きを置き努力し続けていることがフリーランスとして成功している秘訣だとわかります。
プログラマーのオカヒロトさん

フリーランスとして現在成功するまで大学時代どのような活動をしていたのか、どのような考え方をして実際フリーランスとして活動しているかが書かれています。
オカヒロトさんは
大学生の間から「スキル」を身につけるべき
https://okahiroto.com/shinsotsu-freelance/
と言っておられます。
実際オカヒロトさんは大学時代から学校に通いながらもアフィリエイトやWebサイトの受託開発を通して月10万円を稼げるよう努力されていました。
また、新卒フリーランスがサラリーマンに「レールに敷かれた人生はダメだ」と喧嘩を売ることに対しても
自分軸で考えればレールに敷かれた人生なのか、敷かれてない人生なのかは気にならないはず。
https://okahiroto.com/shinsotsu-freelance/
という考えをもっておられます。
他人がどうかではなく、自分はどんな人生を過ごしたくて、どうしたいからフリーランスとして活動するんだという意志が必要です。
PR・マーケティング戦略プランナーの吉田爽(よしだあきら)さん
大学院を中退し、就職活動を行い企業から内定をもらうも自分のやりたいことをやるために辞退。
新卒フリーランスとして働く現実と今後フリーランスとして活動しようとする人へのアドバイスが書かれています。
吉田爽さんが最初フリーランスになりたいと思った理由は
その他、大勢の中の一人になるのは嫌だ!
自分だからこそ出来ることをしたい
https://c-u.co.jp/labo/student/freelance-first-year/
だったそうです。
フリーランスとして活動したい多くの人は同じようなことを考えた経験あるのではないでしょうか?
吉田爽さんはインターンや地方のまちづくり、企業への営業活動や広報活動など様々な活動を行い、大学生の頃から結果を出していたそうですが、それでも新卒フリーランスの厳しさを実感したそうです。
仕事を受ける際苦労した経験から、吉田爽さんは
どれだけスキルや知識があると思っていても、実績がなければ仕事としてできるとは認めてもらえませんでした。
https://c-u.co.jp/labo/student/freelance-first-year/
と言っておられます。
フリーランスとして活動するとき、スキルや知識を身につけるだけでなく、それを客観的に評価できる実績が必要になることがわかります。
また実績も含めて、自分は何がしたい人なのか、何が出来る人なのか、相手に自分はどんな人間なのかを伝えれることが大事です。
吉田爽さんは大学生が新卒フリーランスを目指す際重要なことは
・フリーランスの人脈を作って、経験したことのないことへのイメージを持てるようにしておく
・ビジネスがどのようにまわっているのかわかる最低限の知識を身につけておく
・フリーランスになったつもりで今すぐに踏み出してみる
・現状と新卒フリーランスになるまでが、どれだけ離れているのかを知る
https://c-u.co.jp/labo/student/freelance-first-year/
と言っておられます。
実際に新卒フリーランス一年目を経験して感じた内容だからこそリアリティーがあります。
吉田爽さんは現在並外れた努力をしながら新規事業のプロモーションなどを行い、フリーランスとして成功させていっているそうです。
まとめ
新卒でフリーランスの世界に入るということは簡単なことではありません。
新卒フリーランスとして活動していく、生活していくことは容易なことではないでしょう。
その上で新卒フリーランスとして成功するためには、
- 努力を惜しまないこと
- 強い意志を持ち続けること
この二つが最重要になるなと感じました。
フリーランスはつらいことも多いと思いますが、自由に働けることは大きな魅力です。
「フリーランス」と言葉は身近になりましたが、皆さんのブログを読む限りスキルだけではなくフリーランスも立派な「独立開業」であり情熱と合わせて「ビジネス」の視点が必要ということがよく分かります。
会社員であれば上司や会社のせいにもできますが、フリーランスはすべて自己責任のため、本当に生活していけるためには並々ならぬ努力が必要です。
ご紹介した新卒フリーランスの方々のお話を聞いてもなお、「チャレンジしたい」と思える情熱があれば挑戦する価値はあるでしょう。