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新卒フリーランス1年目。現実は甘くない!

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「新卒フリーランスなんて甘いこと言うなよ?」
「社会を知らない新卒フリーランスなんて失敗する」
「夢見ないで現実見ようよ、ちゃんと会社に就職しようよ」

「新卒フリーランスを目指した人の末路はどうなったのか?」

はじめまして、吉田爽(よしだあきら)と申します。
淡路島で新卒フリーランスとして企業のPR・広報のコンサルティングなどしています。

新卒フリーランスに対して社会からは辛辣な意見がとても多いです。

実際やってみると現実は甘くなく、独立して1年目で体験してきたことをありのままにお伝えしたいと思います。

PR・マーケティング戦略プランナー
吉田爽
1993年生まれ。神奈川出身 兵庫県 淡路島に在住 大学院中退→アルバイトと掛け持ち生活→フリーランスとして独立。大学院を中退して就職活動をして内定をもらうも辞退。2019年5月に淡路島に一人移住。アルバイトの傍ら、インサイドセールスの研修や住み込みインターンシップの集客などの仕事を請け負い、2019年の11月に新規事業のプロモーションなどの仕事で完全独立。島を自転車で走り回る。

新卒フリーランスを目指す大学生の考え
自分だからこそできる”というのが欲しかった

私が最初から新卒フリーランスを目指そうと思った理由の一つは生意気なものでした。

「その他、大勢の中の一人になるのは嫌だ!」

当時、採用したいという企業の数に対して学生の数の方が多い状況。
就活サイトに登録すれば、メールボックスにはたくさんの企業からメッセージが届きます。

「ぜひ説明会にお越しください!」
「社員のリアルが知れる座談会を用意しております!」

企業さんからのメッセージをスマホで見ながら選ばなければどこかしらには就職できるんだろうなと思いながら過ぎて行く日々。
そんな中で就職することはいわば、誰にでも取れる選択肢だと考えてしまったんです。

就職活動もしてみた結果、東京にあるIT・WEB事業を行う企業さんに内定をいただきました。でもそこに行くのが自分でなければならない理由があるとは特に思えませんでした。

「自分だからこそできることをしたい」

大して社会に貢献する力もなかった私ですが、人と違うことをしたいと言う見栄も少なからずありました。

就職したら将来の可能性が狭まるんじゃないかという謎の不安

今でもそうですが、就職することが何か特別悪いことだとは思いません。ただ当時は、数年後の自分を想像できてしまうことが不安だったんです。

会社説明では、社員向けの研修や、先輩が後輩をサポートしてくれる制度など、色々なレールを用意していただいていることを教えてもらいました。

たくさんの機会を与えていただけることはありがたいことです。
色んな仕事ができるようになります。

ただ、その会社の中で活躍することはできても個人として会社や社会に貢献できるようになれるとは思えませんでした。

自分なりに工夫して頑張ってきた学生生活。
だからこそ、その次のステップが”会社の敷いてくれた道”と言うのが自分の中で消化できず。

反対に整っていないけど自分の力が直に試される環境の方に魅力を感じていました。

ワクワクすることにまわり道せずに挑戦したい

私には当時、やりたいことがありました。

地方の人の温かみが好きだったことから、まちづくりが仕事になるような仕組みを作りたいと考えていました。

でもすぐにやりたいことをやれるほど、社会は甘くありません

「まずは就職してからでも遅くないんじゃない」
「あなたには社会経験が足りない」
「今まで学費を出してくれた親を裏切るのか」

そんなことを言われました。

8割の大人から反対の声を聞きながらも自分の中では、

”できるかできないかはやってみないとわからない”

という葛藤がずっとありました。

でも、収入の目処もなければ何を仕事にするのかも曖昧。独立を目指すにはあまりにも準備不足でした。

就職せずにどのようにやっていくのか、計画を固める余裕もないまま、紙に考えを書き出したり、Wordに文章を書いたり。頼れそうな人に相談したり、何度も何度も朝から晩まで将来と向き合いました。

最後は、

「一番、後悔しない道を選ぼう」
「まわり道をせずに一直線に挑戦したい」

そうして新卒フリーランスから目指すことを決めました。

実際に新卒フリーランスになって見えてきたこと

吉田が業務機器を扱う会社でイベント手伝いをしている時の様子

支出以上に収入を作り続けることが想像以上に厳しい

当時の私が想定していた生活は、

  • 生活費はだいたい15万円~20万円
  • 仕事を取れなかったら、最悪アルバイトで食いつなぐ

ぐらいです。
当時の自分に言いたい……

甘い!!!

食費はギリギリまで切り詰めて一日50円~100円ご飯は、安くて少しでもカロリーの高いものということで、0.5合のご飯に揚げ玉をかけて食べる生活がしばらく続きました。

アルバイトをして帰ってきたら

「ここからが本番だ」

と気合を入れ直して夕方から本業である個人の仕事をまた頑張る。

個人の仕事は依頼してもらったチラシ作成や資料のまとめなど。
実績が少なかったので高い単価で仕事をさせてもらえることはなかなかありませんでした。それでも、仕事は選ばず頼まれたことはなんでもやりました。

「相手の期待を超えたい。いや、超えなきゃダメだ!」

とやっているとめちゃくちゃ時間がかかってしまう。1日24時間があっという間に過ぎて、1週間のうち8割以上は寝落ちして朝を迎えました。

気づいたら寝落ちして朝。
バイトするか請け負った個人の仕事をして夜になる

「ここからが本番だ!」

気づいたら寝落ちして朝。
このループです。

請け負った仕事をしながらも次の仕事のクライアントさんを探すことも考えなければいけません。毎月毎月、”その月の生活費をどうやって払うか?”がずっと頭にありました。

今から思えば当時、生きていられたのが本当に不思議です。

スキルも専門知識も、実績とセットでなければ信用してもらえない

私のことをはたから見たら

”大学院を3年通った末に中退して就職もせずに何かしてる”

とてつもなく怪しいやつです。

自己紹介のたびに、どうして就職しなかったの?と必ずと言っていいほど毎回聞かれました。

ただでさえ何者か怪しいと思われてる中で、仕事の提案をしないといけませんでした。

ただ、準備不足だったとはいえ、学生時代にインターンや経営者さんの手伝いをさせてもらっていた経験から多少のプロモーションに関しての知識はありました。

ある日、ちょっとした会社のイベントの手伝いをさせてもらった流れで飲み会に誘っていだく機会がありました。ビールを飲みながら会社の困りごとを社長さんが話されていて、

「この会社の悩みを自分なら解決できるかもしれない」

「これはチャンスだ!」と思い、食い気味に話を聞いていました。

でもその後に言われたのは、

「で、結局、君は何がしたいの?」

でした。大した実績もなく、就職もせず、色んなことをしていた私は他人の目からは

”何をしたいかも何ができるかもよくわからない人”

としか映ってない。興味すら持たれていないんだと気づかされました。

自分のことを自信を持って説明することもできず、

「『プロモーションのお手伝いができます』なんてとてもじゃないけど言えない…」

悔しくて、その日は夜通し一人で街中を歩き続けました。

どれだけスキルや知識があると思っていても、実績がなければ仕事としてできるとは認めてもらえませんでした。

仕事としてやると好きかどうかがはっきりわかる

私はチラシやWebサイトのデザインなど、細々としたことをコツコツやるのが好きでした。

あるときWebサイトのデザインをリニューアルしたいということで仕事を頼まれました。

相場からすると決して高い単価ではなかったものの、当時の自分からしたら十分すぎる単価だったので、気合いを入れて頑張りました。

時給換算したら300円ぐらいになってしまっていたとは思います。でも作り切って満足してもらえたようでした。

「きっと次に作るときはもっと早くできるはず」
「もっと単価もあげられるはず」

そのまま続けていけばWebサイトの制作のお仕事で独立も目指すことはできました。

でも、毎日Webサイトを作り続ける日々を想像すると厳しさを感じました。

自分のわがままだったのかもしれません。でも”ちょっと好き”ぐらいじゃ、仕事としてやり続けるイメージは持てないのかもしれないと考えさせられた経験でした。

学生時代にやっていたことは”仕事”というには程遠かった

学生の時から、お金をもらっていたわけではありませんが、他の企業さんへの営業活動や広報活動のお手伝いなど経験させてもらっていました。

社会人になった今思い返すと、学生だった私の考えていた仕事は”仕事”と言えるレベルではなかったように思います。理由をいくつか挙げるとすれば

  • 成果に責任があるわけではない
  • 失敗しても大してダメージがない
  • 企業や社会に対して大きな影響があるわけではない

などです。

当時は「こんな社会を作るんだ!」と大義名分を掲げていました。

でも社会を作っているのは当時の僕のような学生ではなく、どちらかと言うと責任ある中でも高い基準で成果物を出している人の”仕事”が社会を作っているのではないかと思っています。

受け取る以上のものを与える姿勢は必要不可欠

私が新卒フリーランスを目指したその日からずっと大事にしているのは、

”受け取る以上のものを与える”

ことです。

例えば、

  • 10万円で研修を頼まれたら20万円以上の売り上げを出せるように成果にこだわる。
  • 30人集めたいと言われたら60人集められるようなチラシを作る

他にも、

  • 人をつないでもらえる
  • 仕事を紹介してもらえる
  • 相談に乗ったもらえる
  • イベントの情報をくれる

など何かを人から”受け取る”場面では、

「もらった以上のことを返そう」
「もし返すことができなかったとしても、いつか必ず返そう」

いつも相手に何かを与えられるわけではないですが、少なくともこの姿勢でずっと過ごしていました。

仕事で直接返せなかったら、自分の仕事とは関係なくてもエクセルシートを作って仕事を効率化させたり、人がやりたがらないトイレ掃除もやったり。なんでもやりました。

”ギブアンドテイク”という言葉がありますが、

「何かをやってほしい」
「これが欲しい」

とテイク(受け取る)することばかり考えていては、いまのように仕事ができるようになるなんて到底、不可能だったと思っています。

受け取った分以上の価値を与えたことでお客さんが喜んで他の会社を紹介し、口コミしてくれたおかげでまた次の仕事が舞い込んでくるという良い連鎖が生まれていきました。

新卒フリーランスを目指したい人へ!大学生の過去の自分に伝えたいこと

現役フリーランスの先輩をたくさん作ろう

あなたはロシアのペトロパブロフスク・カムチャツキーへの行き方をイメージできますか?

現役フリーランスとの繋がりが全くない中で新卒フリーランスを目指すことは、日本から出たこともないのに、ペトロパブロフスク・カムチャツキーに行こうとするほど無謀なことです。

  • パスポートはどうやってとるのか?
  • どれぐらい寒いのか?
  • ロシアに着いてからはどんな交通機関で向かえばいいのか?

などわからないことだらけ。

私は

「とりあえずロシア行きの飛行機に乗ってから考えよう!」

とは思えません…。

フリーランスに関しても、

  • 確定申告はどうするのか?
  • クライアントさんをどう見つけるのか?
  • どんなトラブルがあり得るのか?

などわからないことだらけ。

ゼロからたくさんの失敗をしながら学ぶのも一つの選択です。

ただ、あらかじめ回避できる失敗は回避するにこしたことはありません。
変なところでつまづくことが減るのではないでしょうか。

最低限のビジネスを知ろう

淡路島で玉ねぎの栽培・加工を行なっている会社の社長さんと打ち合わせをしている時の様子

就職ではなく”フリーランス”として個人でお仕事をすると、経理の人もいなければ営業の人もいない。就職したら会社がやってくれるはずだったことを全部自分でやらなければ生活することができません。

また、仕事をもらう相手も事業主さんであったり企業の経営者さんだったりします。

そこで同じ土俵で話をすることができないと、最初の入口の段階であしらわれてしまうことだってあります。

”ビジネスの前提を知っている”とは、

  • 提案する相手のビジネスは、どんな仕組みで利益が出ているのか
  • ビジネスの全体の中でどの部分でどんな困りごとがあるのか

などが理解できてる状態です。

私はそんなに素直な子供ではありませんでしたが、子供がお母さんに

「肉じゃが作るの手伝うよ!」

と提案することもあると思います。でも、

  • 冷蔵庫の中のどこにジャガイモが入っているかわからない
  • 包丁の握り方がわからない

では、

「いいからあんたはおとなしくテレビでも見てなさい」

と言われてしまうはず。

最低限のビジネスを知っていることは、相手にどのように貢献するのかを提案する上でも必要になる条件です。

「いつかなろう」じゃなくて「今からなったつもりでやりきろう」

フリーランスというのはなろうと思ってすぐになれるものではありません。

もちろん確かなスキルや実績がある場合は別です。ですが、いまの時点でスキルや実績がないのであれば、1,000円でもいいからアルバイト以外で仕事をしてみることをおすすめします。

学生だった頃の私は

「学生期間にこれだけ色んな経験をしてきたんだから、フリーランスとしてもやっていけるはずだ」

と思っていました。でも多分、違ったんです。

フリーランスとしてやっていく第一歩を踏み出したその日からフリーランスとしてやっていける自分に近づいていくんです。

どうせぶち当たる壁は同じです。

だったら、あえて考えるべきことが増える社会人になってからやるのではなくて、まだ挑戦しやすい学生の頃からやっておく方が吉だと、今になっては思います。

学生だった当時の自分にもし今から声をかけられるなら

「どんなに時間がかかっても良いから、アルバイトじゃなくて5,000円とか1万円とかで仕事を引き受けて、やりきれ!!」

と言ってやりたいです。

ラッキーに頼ってたらプロになれない。冷静に現実を捉えられないと夢は夢のままだ

泣いても笑っても、成果が出るときは出るし、出ないときは出ません。努力が必ずしも良い結果に結びつくとは限りません。

学生の時は頑張っていたら評価されました。
でも、社会人になってからは頑張りではなくて成果を見て評価されるようになりました。

たまたまうまくいったことはほぼありません。

仕事を頼まれるときはだいたい明確な目標があります。

例えば、”住み込みインターンシップに専門学校生を4人集めてほしい”という依頼を受けた時がありましたが、4人以上は成功で、3人以下は失敗です。

成功したら次の仕事につながるというチャンスですが、失敗したらもう仕事を頼まれないというリスクでもあります。

「とにかく頑張って4人を目指そう」

ではなく、

「どうやったら4人集められるか」

と、とことん現実に向き合い続けた1ヶ月でした。

「社会の役に立ちたい」
「たくさん子供がいる幸せな家庭を築きたい」
「こんな社会人になりたい」

形は何であれ熱い想いを持っていることは素敵なことです。

でも思うんです。

”熱さと同じぐらい冷静に現実を見ないといけない”

”想いがあるからこそ語ってるだけの夢で終わってしまうのはさみしい”、と。

まとめ

ここまで私の経験を中心に新卒フリーランスを目指した結果を書かせてもらいましたが、

それでも目指したいというあなたに、私から伝えられることがあるとすれば、

  • フリーランスの人脈を作って、経験したことのないことへのイメージを持てるようにしておく
  • ビジネスがどのようにまわっているのかわかる最低限の知識を身につけておく
  • フリーランスになったつもりで今すぐに踏み出してみる
  • 現状と新卒フリーランスになるまでが、どれだけ離れているのかを知る

です。

今回はかなり厳しい現実をつらつらと書いてしまいました。でも、現実を受け止めてそれでも前に進める人は本物だと思っています。

大変なことはたくさんありましたが、私はそれでも辞めずに続けて活動できるようになりました。もちろん別の道を選ぶのも勇気のいること。自分次第でいくらでも道は切り開けます。

ここまで読んでくださったあなたに、少しでも自分に合った選択の参考になれれば嬉しいです。

新卒フリーランス、地方のまちづくりなどもしも吉田の活動にご興味があればツイッターにてご連絡ください!

新卒フリーランスに興味がある方はこちらの記事もよろしければご覧ください。

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